カードローンには、銀行のものや消費者金融のものがあります。
住宅ローンを借りる時にカードローンの借り入れがある場合、銀行のものか消費者金融のものかで印象が違うので、住宅ローンに申し込む時に、おまとめや借り換えなどを利用することも必要ですが、安易に借り換えをしてしまうと反対に条件が悪くなってしまいます。
ここでは、カードローンと住宅ローンとの関わりについて説明します。
- 住宅ローンの審査でどのようなことを重視されるのか?
- 住宅ローンの審査時に不利になるカードローンとは?
- 住宅ローンの審査に好印象を与える為にできる事とは?
気になる方は、ぜひ参考にしてください。
カードローンの延滞があると住宅ローンには通らない
住宅ローンを申し込む時にカードローンがあると住宅ローンの審査に通らないということはありません。
実際に、他のローンがあっても住宅ローンを利用している人もたくさんいます。
結局は、住宅ローンを利用する銀行によって審査内容の条件が違うとしか言えません。
しかし、過去のカードローンの利用状況によっては、どの銀行の住宅ローンでも審査落ちする条件というものがあります。
それが、こちらです!つまり、完全に信用を失っている状態のときは、住宅ローンに限らず借り入れは不可能です。
- 指定信用情報機関(CIC)に「異動」という記載がある(ブラックリストである)
- 過去にカード支払いの延滞が61日以上ある
- 過去に消費者金融の借入れで何度も返済が遅れたことがある
- 現在も消費者金融で借り入れ中
特に厳しいのが、ブラックリストで、こちらに登録されてしまうと5~10年はローンが組めません。
住宅ローンの審査で重要視されることとは?
現在、カードローンなどを利用していない方が、銀行の住宅ローンを申し込んだ場合はどのような審査がされるのかについて説明します。
やはり、銀行にとって一番の重要なのは「滞らずに返済ができるか?」ということなので、それに関する借主の状況を厳しく審査されます。
- 返済完了時の契約者の年齢
- 契約者の返済負担率
- 契約者の勤務内容・収入・勤続年数
- 借入金額と頭金
- 契約者の健康状態
住宅ローンの審査に落ちる可能性の高い理由
住宅ローンの審査で、以下のような場合は、審査に通るのがかなり難しいと思った方が良いでしょう。
- 勤続年数が短い
- 非常勤やアルバイトなど住宅ローンの申込み可能な雇用形態でない
- 源泉徴収票に「歩合給」の記載がある
- 銀行で定めている最低年収を満たしていない
銀行によっては、消費者金融から借り入れがあるという段階でアウトな所もあります。
そのほかにも住宅ローンの審査押落ちする原因として以下の事も考えられます。
- 会社員なのに国民健康保険である
- 勤務先が親の会社である
- 市民税や所得税を払っていない
- 離婚して再婚した
- 独身である
- 夫がいるのに妻だけで住宅ローンの申込みをした
カードローン利用中の方が住宅ローンに申し込んだ場合の審査とは
過去に金融事故が無く、カードローンを利用中の方が住宅ローンを申し込んだときに審査されるのは以下についてです。
- 現在の借り入れ額
- 現在の借り入れ件数
- 消費者金融からの借り入れ状況
- 返済状況
- 延滞・滞納の有無
- 金融事故の有無
消費者金融からの借り入れがあると審査に通るのが難しいため、銀行カードローンに借り換えすると、審査に通りやすくなることもありますが、額によっては難しい場合もあります。
住宅ローンに申し込む時の注意点
住宅ローンの審査では、現在利用していない状態でも、キャッシング枠のあるカードを複数保有しているだけでも「キャッシングの可能性がある」ということで審査に通らなくなることがあります。
なので、キャッシング付きのクレジットカードなどがある場合は、その旨を銀行へ事前に申告する必要があります。
あるいは、使っていないクレジットカードなどは審査前に全て解約してから審査を受けるといいでしょう。
カードローンの借り換えは住宅ローンには不利?
カードローンの借り換えは、必ずしも住宅ローンに不利というわけではありませんが、銀行カードローンか消費者金融カードローンかでも、状況が違ってきます。
ただし、カードローンを借り入れ中に住宅ローンを申し込むのは、色々とリスクもあり審査に通りにくいというのは理解しておいた方が良いでしょう。
カードローンを借り換える場合に気を付けること
複数件の金融会社でカードローンを利用している場合は、おまとめローンや借り換えすることで、審査に通りやすくなりますが、金利や条件だけで安易に借り換えをしてはいけません!その理由について説明します。
銀行カードローンから消費者金融のカードローンに借り換え
これはアウトです!
住宅ローンの場合は、消費者金融で借り入れ中というだけで審査に通らない銀行もあるので、住宅ローンを借り入れる場合は、必ず消費者金融の借り入れは無い状態にしておくことが必要です。
消費者金融のカードローンから銀行カードローンに借り換え
同じ銀行の住宅ローンを申し込むなら、融通が利きやすいです。
しかし、カードローンの借入額や過去の返済状況によっては、同じ銀行と言えども審査には通らない事もあります。
過去に作ったカードが原因で住宅ローンの審査に落ちる事がある
過去に利用していたカードで、解約せずに持っていると、それが影響して住宅ローンの審査に通らない事もあります。
例えば、カードにキャッシング枠があるだけで「再び利用する可能性がある」と見なされ、それが複数枚あると全て加算されて大きなキャッシング枠となってしまいます。
そうならない為にも、不要なカードは解約する必要があります。
住宅ローンを検討するときには、まずカードの保有状況を確認してみましましょう。
住宅ローンがあっても銀行カードローンには申し込める
消費者金融のカードローンを利用している状態で住宅ローンを申し込むと、かなりの高い確率で審査に通らないということをお伝えしてきましたが、住宅ローンの審査に通った後にカードローンを申し込めるのか?という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
今までカードローンを利用していた方にとっては気になるところですよね?
住宅ローンは総量規制対象外
住宅ローンや自動車ローンなど目的がハッキリしているローンや、担保のあるローンなどは総量規制の対象ではありません。
そのため、カードローンの総量規制に影響することは無いので、申し込むことが可能です。
金融機関のカードローンやその他のローンも、住宅ローンと同じく総量規制の対象となりません。
しかし、申し込めるからと言って安易に借り入れを増やしてしまうと家計が苦しくなるのは明白ですので、そこは計画的に利用しなければなりません。
カードローンと住宅ローンを利用したいときは住宅ローンから
住宅ローンを支払いながら、お金が足りない時にカードローンを利用したい場合は、先に住宅ローンを申し込んで、審査に通って返済が始まってからカードローンに申し込みましょう!
先にカードローンを持ちたいところですが、消費者金融のカードローンを借り入れ中だったり、銀行カードローンでも複数件で借り入れしていると住宅ローンの審査が通らない可能性もあるので、ここは順番を間違えないようにしなければなりません。
複数件の金融会社から借り入れ中の方は、銀行のおまとめローンにして返済だけにするか、銀行カードローンに借り換えするなど、銀行に対して好印象を与える事が必要です。