主婦が銀行カードローンを申し込んだ場合の審査内容を詳しく解説

生活費に余裕がない時などに、カードローンを利用する主婦も多いようで、銀行カードローンは消費者金融よりも金利も安く、専業主婦も申込めることで人気です。

しかし、銀行カードローンを申し込むと、避けて通れないのが審査です!

銀行カードローンの審査内容が、いつ、どんな風に行われるのか気になる方も多いと思いますので、わかりやすく説明します。

銀行カードローンを申し込んだ時の審査内容

銀行カードローンに申し込むと審査が始まります。

どんな事を、どんな風に審査されるのか、ちょっと不安もありますよね。

銀行カードローンの審査は、だいたいどこも同じなので、内容を覚えておくとちょっとは安心するかもしれません。

個人情報

提出する本人確認書類と申込書の記載情報が同じかチェックします。

  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 連絡先

生活状況

申込者の生活状況から、今後の返済能力を審査します。
年収に見合わない支出がある場合は、審査に落ちる可能性があります。

  • 住所
  • 住居の種類(住宅ローン有無)
  • 自宅電話の有無
  • 独身既婚
  • 家族構成

勤務先

申込者の収入から今後の返済能力を確認するだけではなく、勤務先の事業状況も確認します。

  • 勤務先の名称
  • 勤務先の住所
  • 勤務先の連絡先
  • 勤務先の事業規模
  • 年収
  • 勤続年数
  • 契約の形態
  • 職種
  • 役職

信用情報

他社の借入状況は、正直に記載する必要があります。少なく記載しても信用情報機関への照会で虚偽があれば発覚します。

  • 他社の借入残高
  • 他社の借入件数
  • 返済延滞の有無
  • 債務整理歴の有無

カードローンの重要な審査基準

どの銀行のカードローンでも「満20歳以上69歳未満(70歳の所もあります)の安定した収入のある方」というのは共通の条件になっています。

消費者金融には「総量規制」があるので、本人の収入のあるパート主婦しか借り入れは出来ませんが、銀行カードローンの場合「総量規制」が無いので、本人に収入のない専業主婦でも配偶者に安定した収入があれば申し込むことが出来ます。

総量規制とは

「総量規制」とは、年収の1/3までの借り入れができる制度で、お金の借りすぎや滞納や延滞などを防ぐ制度です。

消費者金融などでは、最高借り入れ額が800万円と高額ですが、実際のところ、最高借入額が年収の1/3までなので、最高の800万円を借り入れしている人は皆無と言っても良いでしょう。

専業主婦の審査基準

専業主婦の場合は配偶者に安定した収入があれば審査に通りやすくなります。

理由として「妻が働かなくても生活できるだけの安定した収入がある」と判断されるからです。

しかし、専業主婦の借り入れ限度額は、多いところで50万円ほどと低めの設定で最高金利になっています。

信用情報

過去に、クレジットカードやカードローンの利用で、滞納や延滞などが無ければ信用度が高まり、審査に有利になります。

他社で債務整理や強制解約などがあった場合や、代位弁済などあれば、残念ですが即時審査落ちになります。

過去に、長期延滞(3ヶ月以上)があった場合は、5年間は銀行カードローンの審査には通過しません。

他社借入

申し込み現在の借入額が、年収の3分の1以内ならOK!それ以上の借り入れがある場合は、過度な借り入れがあるとみなされ、審査落ちする可能性が高くなります。

申し込み現在の他社からの借入件数が3社以内なら問題ありませんが、それ以上の場合は、過度な借り入れとみなされます。

属性

申込者の年収など、今後の返済能力があるかどうかに関わる属性を審査します。

審査に有利な属性

有利なのは、公務員や大手企業の正社員です。

持ち家や固定電話がある場合も、財産があるとみなされ、審査に通りやすくなります。

また、独身の方も、自分で使えるお金があるとみなされ、有利になります。

審査に不利な属性

自営業、農業、日雇い、短期アルバイト、派遣社員は、公務員や正社員と比べると収入が安定しないという理由で不利になります。

勤続年数が一年未満の場合や、給与形態が歩合制だったり不定期の場合も、毎月安定していないという理由で不利になります。

20代前半や60代も、年齢的な理由で不利になります。

審査に落ちる属性

申込者本人に収入が無い場合は、審査には通りません。

また、正社員であっても、勤務している会社が反社会的勢力に属している場合も審査には通りません。

未成年や70歳以上の方は、年齢制限に該当しない為、審査に通りません。

銀行カードローンの審査の流れ

公式サイトへアクセス

申込専用フォームに必要事項を入力

保証会社による仮審査

審査結果の連絡

必要書類の提出

契約手続き

銀行による本審査

電話による在籍確認

契約完了

カード発行・郵送

銀行カードローンの在籍確認

一通りの審査に通過すると、最後に在籍確認ということで、申込書に記載した職場に在籍しているかどうかの確認が電話で行われます。

この在籍確認が完了すれば、借り入れが開始されるので、必ず電話には出なければなりません。

この在籍確認の電話に「家族や職場の人にカードローンの事がバレるんじゃないか」と不安を感じている人も多いようですが、銀行名か個人名でかけてくれるので、誰にもバレる心配はありません。

在籍確認の電話内容

本人が電話に出た場合

  1. 銀行「私、(銀行名か個人名)と申します。(申込者)様をお願いできますか?」
  2. 本人「はい、私です。」
  3. 銀行「(申込者)さま、ご本人様でございますか?」
  4. 本人「はい、そうです。」
  5. 銀行「(銀行名か個人名)と申します。在籍確認が完了しました。」

本人以外が電話に出た場合

  1. 銀行「私、(銀行名か個人名)と申しますが、(申込者)様をお願いできますか?」
  2. 同僚「(申込者)は、席を外しておりますが。」
  3. 銀行「失礼しました。」

銀行カードローンの審査難易度

消費者金融は専業主婦は申し込めないのに対し、銀行カードローンは専業主婦でも申込めるため、銀行カードローンの審査は緩いと思われがちですが、銀行カードローンの審査は決してゆるくはありません。

銀行カードローンは消費者金融よりも低金利なため、人気も高いですが、その分審査も厳しいと言われています。

やはり、無担保でお金を貸すからには貸し倒れなどにならないよう、審査は慎重にされると覚悟していたほうが良いでしょう。

銀行カードローンの審査に通りやすくする細心の注意は

やはり、当然ですが虚偽の申告をしない事が絶対条件です。

うっかり入力ミスに関しても虚偽の申請と判断されるので、ミスをしないように気をつけましょう。

大金が必要だからと言って審査に落ちた時の為に複数社を申し込むのも、審査落ちの原因になるので、1社だけの申し込みをおすすめします。

他社からの借入件数が多いと審査に不利になるので、申し込み前に他社の借入を一箇所にまとめたり、借り入れ額を減らすのも大切です。

銀行カードローンの審査に落ちてしまったら

信用情報、他社借入、属性など、審査に落ちる理由が無いのに落ちてしまう場合もあります。

公務員・正社員なのに審査に落ちてしまった!

公務員・正社員であっても、勤続年数が短い場合も、審査に通りにくくなります。最低でも2~3ヶ月は働いてるのが望ましいです。

年収の1/3以内にしたのに審査に落ちてしまった!

借り入れ希望額が、年収に対して多い場合も、お金に困っていると判断され落ちやすくなります。初めての借り入れの時は、希望額を10万円以下くらいから始める方が良いです。

その他の理由で考えられること

身分証の写真が不鮮明の場合も、審査に通りにくくなります。スマホで撮った写真を申請することが多いですが、はっきりと顔が写っている写真で申請しましょう。

銀行カードローンの審査に落ちてしまった時の対策法

お金が必要で銀行カードローンに申し込むのに、審査で落ちてしまったら困りますよね。

その場合の対策として、消費者金融を利用するのも1つの方法です。

消費者金融は、本人の収入のない専業主婦には利用できませんが、パートなどで毎月安定した収入があって、金融事故などが無ければ審査に通りやすくなっています。

給与の額に関しても、銀行カードローンの場合は月給が10万円ほどでなければ審査に通るのは難しいですが、消費者金融は2万円ほどの給料でも毎月安定していれば審査に通るようです。

ただし、金利は銀行カードローンよりも高めになっています。

しかし、消費者金融の場合は無利息期間を設定している所もあるので、その期間内に返済の目処がたっているのなら、どこよりもお得に借り入れが出来ます!なんたって、無利息ですから。

お得な期間を上手く利用できるなら、銀行カードローンよりも消費者金融の方がお得とも言えますね。

銀行カードローンの審査に通る人・通らない人

銀行カードローンの審査に通る人と、通らない人をわかりやすくまとめてみました。

やはり、1番重視されるのは「返済能力がある」ということでしょう。

銀行カードローンの審査に通る人

  • 返済能力に余裕がある
  • 収入が安定している
  • 過去に延滞歴がない
  • 金融事故や債務整理歴がない
  • 他社の借入件数が過度じゃない
  • 他社の借入残高が過度じゃない

銀行カードローンの審査に通らない人

  • 延滞歴がある
  • 金融事故歴がある
  • 債務整理歴がある
  • 返済能力がない
  • 収入が安定していない
  • 他社の借入件数が過度である
  • 借入残高が過度である

「銀行カードローンの審査に通らない人」の属性に当てはまる方は、時間を置くか(約5年)、解決できる箇所「他社の借入件数が過度である」「借入残高が過度である」を解決してから申し込むことで、多少は審査に通りやすくなります。