カードローンを利用している方で、何らかの理由で利用中の金融会社から借り換えを検討している方も多いのではないでしょうか?
カードローンを別の金融会社に借り換えることで金利が安くなり、それにより返済も早く終わるなどのメリットがあります。
しかし、安易に借り換えをすると、更に金利が高くなり、更に返済に苦しむ事にもなりかねません。
ここでは、カードローンの借り換えとおまとめローンの違いや、それぞれのメリットとデメリット、実際に借り換える時の手順などをわかりやすく説明します。
カードローンの借り換え、本当にお得?
カードローンの借り換えは、この2種類を言います。
- 今借り入れしている金融会社よりも安い金利で借り直す「借り換え」
- 複数の金融者で借り入れしているのをい一か所にまとめる「おまとめローン」
毎月返済をしているのに、金利が高くてなかなか元金が減らせない方は借り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
今借り入れしているよりも低金利で借り換えすれば、約100万円の借入れを36回払いしている場合なら、例えば18%の金融会社から、金利10%に借り換えした場合は10万円以上の差が出てくるんですよ。
これだけ違うとわかれば、面倒でも借り換えした方がいいですよね。
しかし、必ずしもお得とは言えない場合もあるので、借り換える前に金利や条件などを再度確認する必要があります。
借り換えとおまとめローンの違い
借り換えとおまとめローンは、返済を楽にすることでは目的は同じですが、対象とするユーザーが違います。
自分が借り入れしたいのはどちらのパターンなのかを、しっかりと理解して借り換えましょう!
ここで選択を間違ってしまうと、その後の返済や借り入れにも影響が出てくるので、気を付けましょう。
借り換え
今借り入れしている金融会社から別の金融会社に借りなおすことを言います。
新しく契約した金融会社から借り入れ額を融資してもらって、今借り入れしている金融会社に一括返金し、その後は新しく契約した金融会社に返済していきます。
借り換えを検討する主な理由として
- 現在利用中の金融業者の金利が高く元金が減らず利息もどんどん増える
- 毎月の返済額が多く生活が苦しいので、もう少し返済額を減らしたい
- 利用するATMの手数料が有料なので、無料のATMのある金融会社にしたい
などがあります。
借り換えをした場合、総量規制の範囲内で新たに借り入れが可能です。
「総量規制」とは、年収の1/3までの借り入れができる制度で、お金の借りすぎや滞納や延滞などを防ぐ制度です。
ただし、借り入れの際の審査は新規の時よりも厳しくなるので、必ず借り換えできるというわけではありません。
おまとめローン
現在、複数の金融業者から借り入れをしている場合、一か所にまとめてしまうことを「おまとめローン」と言います。
複数の金融会社の金利の平均金利率はの計算は「加重平均利率」と言い「利息の合計金額÷借り入れの合計金額」で出すことができるので、それよりも金利の安い金融会社一か所にまとめれば、かなり利息も減らせて完済も早くなります。
おまとめローンを検討する際の主な理由として
- 返済日が複数回と返済に追われるので月に一度の返済にしたい
- 一か所でまとめて大きな借り入れにして金利を下げたい
- もう借り入れはしないで返済だけに集中したい
などが挙げられます。
複数の金融会社から借り入れをしていると、返済に追われて精神的にも追い詰められて「自己破産」という結果を招くこともありますが、一か所にまとめると返済も月1回になるので、精神的な負担はかなり減ります。
ユーザーにとっても、金融会社にとっても良いサービスと言えましょう。
ただし、おまとめローンにすると新たに借り入れができなくなるので、今後も借り入れをしていきたい方には、おまとめローンは向いていません。
カードローン借り換えの方法
カードローンを借り換える方法について説明します(おまとめローンも手順は同じです)。
借り換える際に大切なのは、「正直に申請すること」です!虚偽の申請は必ずバレてしまうだけじゃなく、その後の印象も悪くなって、しばらく借り入れができなくなるリスクもあるので、正直に申請しましょう。
注意点:申込書の記載に偽りが無いか確認しましょう!故意的でなくても、虚偽があると審査に落ちます。
↓
申し込み時に必ず「借り換えでの利用」と告げる
注意点:借り換えということを伝えないと総量規制に引っかかるので、審査落ちの可能性が高くなります。
↓
借り換えで出たお金で、今まで利用していた金融会社に一括返済する
↓
借り換えした金融会社への返済が始まります。
返済した金融会社から(借り換えの場合は)「次回は低金利で融資できますよ」と言われる可能性がありますが、絶対に新たに借り入れはしてはいけません!借金が減ったわけではないと言うことを自覚しましょう。
カードローン、おまとめローンのメリットとデメリットを覚えておこう
カードローンのおまとめローンにすることで、金利が安くなるなど良いこともありますが、メリットばかりではありません。
おまとめローンにしてから「こんなはずじゃなかった!」ということにならない為にも、メリットとデメリットについては知っておく必要があります。
まず、必ず確認しなければならない事は
- 金利は今よりも低いか?
- ATM使用時の有料か?無料か?
ということです。
おまとめローンのメリット
カードローン「おまとめローン」のメリットを挙げてみました。
複数個所の金融会社から借り入れしていて、毎月の返済日にお金の工面に苦労している方は検討してみてはどうでしょうか?
- 毎月の支払日が一回になる
- 借り入れ金額が大きくなったため金利が安くなる(可能性がある)
- 毎月の返済額が安くなる(可能性がある)
- 借り入れ元金が増えることは無く返済に専念できる
おまとめローンのデメリット
カードローンのおまとめローンのメリットを挙げてみました。
- 借り入れができなくなる
- 借り入れ金額の数字が大きくなり精神的負担が増えることもある
- 借り入れの額が増えて返済期間が長期化する
カードローン、借り換えのメリットとデメリットを覚えておこう
カードローンの借り換えのデメリットについて説明します。
こちらも、おまとめローン同様に、借り換え時に注意する点として
- 金利は今よりも低いか?
- ATM使用時の有料か?無料か?
などは確認しておく必要があります。
また、店舗に行かずにネットで全てができるかどうかも借り換えのポイントですよね。
メリット
カードローンの借り換えのメリットを挙げてみました。
- 金利が安くなれば、同じ返済額でも元金が多く減り返済が早く終わる
- ATMが有料から無料になり無駄な出費が減る(こともある)
- 店舗に行かなくても良いので、誰かに見られるリスクが無くなる
- 借り入れする銀行によっては毎月の返済額が減る可能性もある
デメリット
次に、カードローン借り換えのデメリットを挙げてみました。
- 借り換えの審査は新規申し込み時よりも厳しい
- 審査に落ちてしまうと他の金融機関でも落ちやすい
- 返済金額が減ると返済期間が延びてその分利息も増える
借り換えた後はしばらくは返済に専念しましょう
おまとめローンにした後は、借り入れはできなくなります。
しかし、借り換えの場合は総量規制の範囲内では借り入れはできますが、そこでまた借り入れをしてしまうと、当然ですが借金が増え、利息も増えて、返済期間が長くなってしまいます。
なので、借り換えした後はしばらくは返済に専念して元金を減らすことに努めましょう。